緩和縮小は辛抱強く ボストン連銀総裁
- 2014年2月6日
- アメリカ発ニュース
【共同】ボストン連邦準備銀行のローゼングレン総裁は6日、フロリダ州サラソータで講演し、労働市場には停滞がみられるなどとして「金融緩和の縮小に当たって、金融政策当局者はとても辛抱強くあるべきだ」と量的金融緩和第3弾(QE3)の縮小は慎重に進める必要があるとの見方を示した。「最近の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明と一致した見方」だと強調した。
総裁は「失業率が金融危機後のピークである10%から6・7%まで低下したのは確かに良い知らせだ」とした上で、フルタイムで働きたいのにパートの仕事しかない人や、条件の合う仕事が見つからず求職活動を断念した人なども含めた労働市場の「幅広い指標」をみると、雇用状況は失業率が下がったほどには「改善を示していない」とした。
「大半の予想者は労働市場の停滞がなくなればインフレ率は連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%の水準に近づくとみていたが、実際のインフレ率は過去2年間にわたり、予測よりも抑制されてきた」と分析。物価や賃金の伸び悩みが続いていることは、逆に「幅広い指標が示す労働市場の弱さの方が、伝統的な失業率の指標よりも実態を反映していると解釈できるかもしれない」と指摘した。労働市場の停滞とインフレ率が2%目標を下回っていることに照らせば「極めて緩和的な金融政策が継続するべきだ」と述べた。
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