京セラ、オランダで大型ソーラー施設を設置へ 〜 2900基をサッカー場に
- 2014年2月10日
- 環境ビジネス
デンハーグ(オランダ)のサッカー・チームの本拠地球技場「京セラ・スタディオン」は、725キロワットの太陽光発電モジュール設置計画について京セラ・ソーラーと基本合意書を交わした。
グリーン・テクノロジー・ワールド誌によると、京セラは2900基の太陽光発電モジュールを設置する予定で、完成すれば同スタジアムはオランダで最大級の太陽光発電施設となる。それによって年間272トンの二酸化炭素排出削減が見込まれる。デンハーグでは、2040年までにカーボン・ニュートラルの都市になることを目指している。
京セラ・スタディオンは2007年に完成した。座席数は1万5000席で、ADOデンハーグというサッカー・チームが本拠地としている。同施設はフィールド・ホッケーの試合にも使われる。太陽光発電施設の設置工事は今夏の「ホッケー・ワールド・カップ」終了後に開始される。
京セラは、デンハーグ以外にも複数のスタジアムで太陽光発電施設の設置を手がけている。ベルン(スイス)にあるサッカー競技場の「スタッド・ドゥ・スイス」(2004年完成)はそのなかでも最大級の一つ。7930基のモジュールを使用して約1300キロワットを出力し、年間630トンの二酸化炭素排出削減を実現している。
京セラのソーラー・パネルは、太陽光の反射漏れを削減して発電効率を高める「ディーブルー(d.Blue)」という技術が特徴。プラズマとRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)という独自技術を用いてパネルを製造し、それにディーブルーに基づく表面加工を施している。
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