蓄電池と予測アルゴリズムを合体 〜 リーン・チャージ・ネットワークス
- 2014年2月10日
- 環境ビジネス
新興企業のグリーン・チャージ・ネットワークス(Green Charge Networks)は、予測アルゴリズムと組み合わせて使うことのできる蓄電池で順調に市場開拓し、関心を集めつつある。
クリーン・テクニカ誌によると、同社は最近、セブン・イレブンやウォルグリーンといった大企業に蓄電池製品のグリーンステーション(GreenStation)を納入する契約を獲得した。
グリーンステーションは、電力需要が高まる時間帯に予備電源として使うことのできる現場設置型リチウムイオン蓄電池システムだ。同製品は、公益会社のデータや気象情報に基づく予測アルゴリズムを組み合わせる機能という点で特異な存在だ。
同製品は、アルゴリズム技術を組み込んだことで、電力需要が高まる時間帯や悪天候による停電の可能性を予測することから、不測の事態に備えると同時に、ピーク時の電力使用を避けることによって光熱費の節約にも役立つ。
同社によると、カリフォルニア州やニューヨーク市では、大企業が電力需要の高い時間帯に40%以上の割増電気料金を払っていることも珍しくない。場合によっては70%に達することもあるという。
セブン・イレブンとウォルグリーンのほかには、学校や政府機関、大型商業ビルがグリーンステーションの顧客となっている。
需要の高まるピーク時にすばやく稼動できる型の化石燃料発電所は、建設費用が高価だ。企業の現場で蓄電池システムが普及すれば、電力会社はピーク時対応の発電所の建設を回避できる。
また、導入企業にとっては、蓄電池システムの設置を受けて太陽光発電システムの導入の動機がさらに増える可能性がある。
「蓄電池の導入によって、導入企業は電力使用量を決められた上限以下に抑えられるようになる結果、太陽光発電を設置して最も有利な時間帯に使えるようになるため、太陽光発電システムの投資回収率を最大に高められる」と、グリーン・チャージ・ネットワークスは説明している。
同社は米エネルギー省から1200万ドルの資金援助を受けている。
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