フォルシアと豊和のインテリアシステム、メキシコで始動

 仏サプライヤーのフォルシアは、日産向けにインテリアシステムを製造している日本の豊和繊維と新たなジョイントベンチャー設立で合意に達した。北米で日産フロンティアとして販売されている日産ナヴァラの4X4トラックに使用されるドアパネルやインテリア部品を供給していく。供給開始は2014年9月が予定されている。

 ジョイントベンチャー(FHI)は、フォルシアがインテリアシステムを担当、豊和がルーフ素材などを担当する。プエブラのフォルシアインテリアシステム(FIS)工場で運営管理される。

 フォルシアが豊和と組んで日産に部品供給するのは2回目の取り組み。2012年、両社は、ドアパネル、車内用断熱材、ソフトトリムやルーフトリムの開発を目的に、50対50のジョイントベンチャー、フォルシア・ホーワ・インテリア(FHI)を立ち上げた。本拠は日本の厚木市に置いた。今回のジョイントベンチャーは、タイ、スペイン、ブラジル、南アフリカのような新規自動車市場への拡大を続けるメキシコの日産から、新規事業を受注する機会を大きく広げる。日産は販売、生産両面で、メキシコで最大の自動車メーカー。2013年11月には、同社はアクアカリエンテに3番目の自社製造工場を開設した。同工場での年間生産台数は17万5000台。新工場は日産のメキシコにおける年間生産台数を25%増大させ、総計で85万台にまで伸ばした。

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