海洋エネルギーの発電事業モデル化ツール 〜 DNVが世界で初めて商業化

 海運や石油およびガス、そのほかのエネルギー業界を対象とした認証サービスやコンサルティングを手がけるDNV GLは、海洋エネルギーの開発計画ツールを商用化した。

 マリタイム・エグゼクティブ誌によると、発表されたツールには、「ウェイブファーマー(WaveFarmer)」と「タイダルファーマー(TidalFarmer)」という二つがあり、その種のツールとして商業化されるのは世界で初めて。

 それらのツールを使うと、波力発電や潮力発電の発電量を正確にモデル化できるようになる。DNVはこれまで、設計や工学モデリング、リスク評価といった各種ソフトウェアを開発している。

 海洋エネルギーを本格的に活用できれば、年間1万〜10万テラワット時の発電が可能だと考えられる。波力や潮力を利用する発電所の開発計画を進めるにあたって、DNVの両ツールは重要な情報をもたらすことができる。

 ウェイブファーマーとタイダルファーマーの開発は、過去7年かけて進められてきた。大型開発研究や商業研究の設計および調査段階ですでに実用されており、実験データの確認を通じて業界の要件を満たすことが証明されている。

 イギリスのエネルギー・テクノロジーズ・インスティテュート(Energy Technologies Institute)ではDNVにすでに発注し、800万ポンドを投じた開発が進められる「PerAWaT(Performance Assessment of Wave and Tidal)」システムの事業で、波力および潮力の検証研究が過去最大規模で実行された。

 タイダルファーマーは、潮力を立体的な図にして示し、計算エンジンで局部的状況を修正できる。また、複数の発電装置を設置した結果として起きる影響も加味してモデル化する。

 ウェイブファーマーは、三つの計算エンジンを利用して、発電装置数基という小規模の予想から電力会社規模の予想までモデル化できる。特定の立地で最も効果的な発電所の設計をアルゴリズムで算出することも可能だ。

 「海洋エネルギーの開発計画においては、エラーの許される余地がまったくない。ウェイブファーマーとタイダルファーマーは、その手続の不確定要素を取り除くことで決定的重要な役割を果たすだろう」と、DNVのウェイブファーマー製品責任者ベン・チャイルド博士は述べた。

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