「自分撮り」商業利用に戸惑い〜オバマ、オルティスとの写真で

 昨年のワールドシリーズを制覇した大リーグ・ボストン・レッドソックスの一団が1日、ホワイトハウスに招待されてオバマ大統領と会見した際、デイビッド・オルティス選手が自身のスマートフォンを使い「自分撮り」で写した大統領との記念写真が論議を呼んでいる。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、上原浩治、田沢純一両投手も背後に写っている写真は、オルティス選手のツイッター・アカウントに掲載されたが、このツイートは後に、同選手所有の「ギャラクシー・ノート3」を販売するサムスン・モバイルのツイッター・アカウントによってリツイート(つぶやきを他人に伝えること)された。オルティス選手とサムスンはソーシャル・メディア利用で契約関係にある。

 サムスンは「ホワイトハウスへの表敬訪問について知った時に、写真をいかにファンと共有するかでデイビッドおよび球団と話し合った」と説明した。

 これに対し、ダン・ファイファー大統領補佐官は6日、CBS「Face the Nation」に出演し、「自分撮りはすべてこれで最後になるかもしれない。(大統領は)明らかにサムスンと写真との関係について何も知らなかった」と語った。

 今回の一件は、ソーシャル・メディアを使った政治活動を「発明」した大統領にとって皮肉な結果と言える。一方、オルティス選手はボストン・グローブに対し、自身の行為は商売上の知恵競べとは無縁だと強調した。

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