フィリップスの描く未来の住宅 〜 自動操作の調理器やコーヒー・メーカー

 家電大手のフィリップス(Philips)は、「コネクテッド・ホーム」構想に向けた戦略を確立させつつある。そのなかには、自動機能を強化したコーヒー・メーカーや、明るさや色味を調節できる電球「ヒュー(Hue)」が含まれる。

 ギガOM誌によると、フィリップスの描くコネクテッド・ホーム戦略には以下の三つの基本原則がある。

1)可能なことではなく、必要性のあることをする:単に技術的に可能だからやるというのではなく、本当に消費者が求めているものを見極めて開発する。

2)他社と協力する:「モノのインターネット」を実現するには、社内だけでなく提携先や消費者からの提案も不可欠。そこで、できるかぎりオープンの技術を利用していく。

3)デジタルとアナログの両方を視野に入れる:フィリップスは、物理的な製品を売る企業であり続けるのか、デジタル・サービスを提供する企業になろうとするのか。その答は、両方である可能性が高い。

 フィリップスは、3月に開かれた「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」見本市で興味深い製品と概念を披露した。ヒューのAPI(application programming interface)を介して、ヒューを活かしたアプリケーションやサービスの開発者と協力する姿勢を積極的に示したのは、上記の戦略に沿った流れだ。

 同社はまた、南米市場に投入予定の調理器も披露した。「ホームクッカー・ネクスト(HomeCooker neXt)」と呼ばれるその調理器は、スロー・クッカーのような見た目で、鍋と加熱装置を一体化したものだ。

 その鍋に食材を入れるだけで、アプリケーションが個別の調理法に従って自動的に加熱したりかき混ぜたりして、30分以内に料理ができあがる。

 さらに、フィリップスは、スマートフォンから操作して自動的に多種多様のコーヒーを淹れられるコーヒー・メーカーも開発している。将来的には、たとえば、スターバックスと提携して特定の豆とシロップを自宅に配達してもらい、それらを使って独自の調理法でコーヒーを作れるようになる可能性がある。同製品は2014年下半期に米国で発売される予定だ。

 ほかには、室内空気質の検知器と空気清浄機の開発も検討している、と同社の生活様式技術革新戦略担当責任者アントニオ・ヒダルゴ氏は説明した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る