GE、ブラジルの送電網近代化事業に積極投資 〜 地元の大手公益2社と提携
- 2014年4月21日
- 環境ビジネス
ゼネラル・エレクトリック(GE)は、ブラジルのスマート・グリッド市場に積極的に進出している。
グリーン・テクノロジー・ワールド誌によると、GEはブラジルの大手公益会社2社であるフルナス(Furnas)およびトリアンギュロ・ミネイロ・トランスミッソーラ・ゲオエネルジア(TMT=Triangulo Mineiro Transmissora/Geoenergia)と提携した。
GEは、2社が送電網を近代化するにあたって、高度な保護および制御機器を提供し、多発する送電網の問題削減に貢献する計画だ。
ブラジルは、2014年6月のワールド・カップ・サッカーや、2016年の夏季五輪大会の開催国で、世界経済での地位を急速に高めている。電力需要も大幅に伸びることが予想されるため、公益会社は送電網の近代化に迫られている。
フルナスは南米最大級の公益会社で、ブラジル南部と東南部、中西部に電力を供給している。一方のTMTは、フルナスとFIPミラオ(FIP Milao)が提携した公益会社。送電網近代化のプロジェクトは、4ヵ月前にTMTがブラジル連邦政府のエネルギー・電力省による送電網の競売を競り落としたことで開始された。
この送電網の競売は、多数の公益会社に送電網近代化の機会をもたらすという点で、ブラジルの公益業界にとって重要な意味を持つものだった。GEにとっても、そのプロジェクトにかかわることの意義は大きい。
GEのデジタル・エネルギー事業部門は、保護と制御、そして通信関連のシステムを供給し、またエンジニアリングや設定についてのコンサルティング・サービスや、パネル、工場、現場試験、変電所の技師を対象とした技術研修も提供する計画だ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月25日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
EV時代もガソリンスタンドは重要拠点に
-
2024年7月22日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ビザ、生成人工知能による不正防止技術を新たに導入 〜 総額100億ドルの投資で年間400億ドルの防止効果
-
ジョー・バイデン大統領、出馬を断念 〜 身内や主要献金業界からの説得についに応じる
-
2024年7月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス
マレーシア、アジアのデータ・センター拠点として台頭 〜 クラウドと人工知能による需要増で米国からの投資を呼び込む
-
2024年7月17日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
AT&Tのデータ侵害、スノーフレイクの巻き添えに 〜 2.4億人の携帯電話顧客と仮想通信網顧客会社が被害に
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で