クジラ肉2000トン日本へ 過去最高アイスランドから

 【共同】アイスランドの捕鯨業者が、一度の輸送量としては過去最高とみられる約2000トンのナガスクジラの肉を日本に輸出することを計画し、早ければ5月初めにも肉を積んだ輸送船が日本に到着する見通しであることが分かった。環境保護団体関係者が22日、明らかにした。

 ナガスクジラは絶滅の恐れがあるとしてワシントン条約で国際取引が禁止されているが、近年、例外的に認められているアイスランドから日本への輸出が急増。条約の実効性が損なわれるのを懸念したオバマ大統領が4月、アイスランドに捕鯨や輸出の中止を働き掛けるよう政府機関に指示するなど国際的な批判が強まっており、日本側の対応も注目を浴びそうだ。

 環境保護団体の国際動物福祉基金(IFAW)やグリーンピースによると、アイスランドの業者が捕獲したナガスクジラの肉を積んだ船は3月に同国を出港。5月半ばにも日本に到着する予定という。具体的な入港場所や輸入業者などは分かっていない。

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