天然ガス複合サイクル発電で前進 〜 ウェスト・バージニア州マーシャル郡
- 2014年5月5日
- 環境ビジネス
ウェスト・バージニア州マーシャル郡は、6億1500万ドルを投じた天然ガス複合サイクル火力発電所(gas combined cycle power plant)の建設計画を前進させるための税制優遇をめぐってマウンズヴィル・パワー(Moundsville Power)と合意した。
マウンズヴィル・パワーは、ニューヨーク州西部の実業家グループによって、その発電所建設の目的のために設立された開発会社。
同州のステート・ジャーナル紙によると、同社は、マウンズヴィルの南にある37.5エイカーの土地に、549メガワットの発電所建設を目指している。その場所は現在、ハネウェル・インターナショナルが所有する土地で、ウィリアムズ・エネルギー(Williams Energy)の分留装置に隣接している。
完成後はベースロード発電所として24時間稼動する計画だ。発電された電力は、卸し売りを手がけるPJMインターコネクション(PJM Interconnection)に販売される。
マウンズヴィル・パワーでは、トム・ウィット・オブ・エコノミクス(Tom Witt of Economics)の手がけた経済効果調査の結果に基づき、30ヵ月の工期にわたって建設関連雇用が400件以上創出されると説明している。
建設計画は、州政府および連邦政府の承認が必要となる。2015年に着工し、2018年に稼動する見通し。
マウンズヴィル・パワーは、建設工事をCH2Mに発注し、発電所の運営および長期的な効率化をゼネラル・エレクトリック(GE)に委託する。GEは、天然ガス・タービンとパワー・アイランド機器も提供する。
複合サイクル発電所では、天然ガスの燃焼を通じて生成される熱と回転力を利用して電力を発電する。また、その過程で生じる排気を利用して蒸気を生成し、蒸気タービンを回してさらなる発電に生かすことから、エネルギー効率が高い発電と位置づけられる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月25日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
EV時代もガソリンスタンドは重要拠点に
-
2024年7月22日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ビザ、生成人工知能による不正防止技術を新たに導入 〜 総額100億ドルの投資で年間400億ドルの防止効果
-
ジョー・バイデン大統領、出馬を断念 〜 身内や主要献金業界からの説得についに応じる
-
2024年7月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス
マレーシア、アジアのデータ・センター拠点として台頭 〜 クラウドと人工知能による需要増で米国からの投資を呼び込む
-
2024年7月17日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
AT&Tのデータ侵害、スノーフレイクの巻き添えに 〜 2.4億人の携帯電話顧客と仮想通信網顧客会社が被害に
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で