W杯スタジアムのICT設備、完了間近 〜 アライド・テレシスとパナソニック

 通信網機器開発のアライド・テレシス(Allied Telesis)とパナソニックは、2014年6月に開かれるFIFAワールド・カップ(W杯)ブラジル大会のスタジアム「アレーナ・パンタナーレ」向けに情報通信技術(ICT)基幹設備を提供している。

 アレーナ・パンタナーレの収容人数は4万3000人。ICT基幹設備は、W杯終了後もさまざまな催事に利用できるように柔軟な設計が採用された。

 CMO誌よると、アライド・テレシスとパナソニックは、テレフォニー(IPおよびPABX)やIP監視カメラ・システム(セキュリティCCTV)、インターネット接続、デジタル表示板、RFID入退場管理システム、そして関連音響システムを含むICTシステムを設計し、共同で整備した。

 両社はそれに向けた協業を2013年に開始。当初は、IP監視カメラ・システムとIP電話、インターネット接続環境の構築が主要目的だったが、大量のマルチメディア・トラフィックを効率的に処理するアライド・テレシスのソリューションがパナソニックから評価され、両社の提携はシステム全体へと拡大した。

 W杯のように大規模の国際イベントが開催されるスタジアムのICTシステムには、どの試合においてもダウンタイムが許されない高い可用性と安定性が求められる。

 同事業では、スタジアムの両側にデータ・センターが設置され、データ通信トラフィックのピーク時には負荷分散が可能な通信網基幹設備が構築されている。また、スタジアム全体で20超の制御室からすべてを操作できるよう設計されている。

 両社は、スタジアム職員が日々の運用管理を行うための技術支援やサポート・サービスも提供している。

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