FIFA不正疑惑に各社が懸念〜スポンサーのアディダス、ビザなど

 2022年に開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の招致活動に不正があったといわれる問題で、W杯の公式スポンサーを務める独アディダスは9日までに異例の懸念表明を行った。

 AP通信によると、アディダスは声明で「FIFAをめぐる現在の否定的な議論は、サッカーとFIFA、そのパートナーのいずれにとっても好ましいことではない」と述べた。

 英タイムズ日曜版(サンデー・タイムズ)が今月初めに報じた疑惑は、10年12月にW杯22年大会の開催地がカタールに決定するまでに、FIFA理事だった同国出身のモハメド・ハマム・アジアサッカー連盟元会長が、アフリカ諸国のサッカー関係者に数百ドルを渡して支持固めを行ったという内容。

 W杯スポンサーがFIFAの問題について論評するのはまれ。1970年にFIFAのパートナーになったアディダスはこのほど、W杯のスポンサー契約を30年まで延長したばかり。

 このほか、1月に22年大会までスポンサー契約を延長したクレジットカード大手ビザ・インターナショナルも声明を発表し、「パートナーすべてが強固な倫理基準を維持し、透明性を持って運営することが当社の変わらぬ希望だ」と述べた。ビザが08年大会を前にFIFAとスポンサー契約を結んだ際、従来のスポンサーだったマスターカードがビザへの変更を不当として提訴。FIFAがマスターに9000万ドルの和解金を支払った経緯がある。

 疑惑の中心であるハマム氏は、11年にFIFA会長選への立候補を表明したものの買収疑惑で撤退を余儀なくされた。12年にはアジア連盟会長時代の不正を理由に、FIFA倫理委員会から永久活動停止処分を受けている。

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