オープンアップ、世界的クラウド連合を形成 〜 43ヵ国の業者を統合&連携

 コンテント配信通信網(CDN=Content Delivery Network)提供のオンアップ(OnApp)は、同社のクラウド・プラットフォーム製品顧客のクラウド・サービスを統合することにより、巨大な連合クラウド・サービス「オンアップ・フェデレーション(OnApp Federation)」の提供を開始する。

 データ・サービス・ノーレッジ誌によると、オンアップ・フェデレーションはサービス開始時点で167のクラウド・サービス事業者のクラウドを連携し、43ヵ国の合計113都市で170の拠点を運用する見通し。

 その拠点数は、アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services)やマイクロソフト(Microsoft)といった大手クラウド基幹網サービス事業者の合計拠点数の倍に相当する。

 たとえば、クラウド・サービス顧客が10ヵ国でアプリケーションを導入する場合、従来は国または地域ごとにクラウド事業者を探す必要がある。しかし、オンアップ・フェデレーションを利用すれば、すでに契約関係にある事業者を通じて、世界中のクラウド基幹網へのアクセスが可能になる。

 オンアップ・フェデレーションはクラウド・サービス事業者向けの卸しマーケットプレイス(いちば)で、事業者はCPUやRAM、ストレージといった電算資源の余剰分を販売し、他社から購入することもできる。

 まず、50のクラウド事業者がオンアップ・フェデレーションに参加し、米国をはじめ、英国、アイルランドを含む9ヵ国9拠点でサービスの試験運用を開始する。

 オープンアップは、向こう12ヵ月で拠点数を最低10倍に増やせるとみている。同社は最終的に、新機能や金融製品も同市場(いちば)で取り扱いたい考えだ。

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