無線充電、米国で普及の兆し 〜 携帯機器2強のサムスンとアップルは静観

 携帯電話機を専用機器にかざすだけで充電できる無線充電技術が米国で普及の兆しをみせている。しかし、携帯電話市場を牛耳るサムスン(Samsung)とアップル(Apple)の2強は、今のところ静観姿勢を保ったままだ。

 コンピュータワールドによると、無線充電技術の普及を加速させるとみられる一要因は、コーヒー・チェーン最大手スターバックスの動きだ。同社は先日、米国内8000近くの店舗で合計10万の無線充電器を設置すると発表した。

 一方、京セラ・コミュニケーションズは、米国で無線充電技術を搭載したスマートフォンを発表している。スターバックスと京セラが採用する技術は、PMA(Power Matter Alliance)が策定した規格に準拠するパワーマットだ。

 その技術を組み込んだ京セラのスマートフォン下位機種「京セラ・ハイドロ・バイブ」は、スプリントおよびバージン・モバイルUSを通じて販売されている。また、京セラが新たに発表したスマートフォン「ブースト・モバイル」は6月18日に発売される。

 無線充電規格には現在、パワーマットのほかに無線充電同盟(Alliance For Wireless Charging)が推進する「レゼンス(Rezence)」と、WPC(Wireless Power Consortium)が推進する「チー(Qi)」という計三つある。

 それらのなかで動きがもっとも活発化しているのがPMAだ。AT&Tでも、PMAに対応するサムスン製スマートフォン「ギャラクシーS5」への買い替えを奨励しているほか、電池メーカー大手デュラセルは、アイフォーン向けにPMA対応の外付け充電器を提供している。

 その一方で、全体的に優勢とみられる規格はチーだと指摘される。調査会社IHSの調べによると、無線充電機能を搭載する消費者向け電子製品の2013年販売数は2000万台に達し、そのうちのほとんどがチーに準拠している。

 その多くは、グーグル製スマートフォン「ネクサス4」および「同5」、タブレット版「同7」、そしてノキアの「ルミナ(Lumina)」シリーズ。

 しかし、スマートフォン市場を牛耳るサムスンとアップルは無線充電に関してまだ動いていない。業界専門家の一部では、アップルが今秋発売するアイフォーン(iPhone)6に無線充電機能が搭載されるという見方もあるが、アップルがどの規格を採用するかは不明。アップル独自の無線充電技術が搭載される可能性もある。

 サムスンの無線充電方針も現時点では不透明のままだ。

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