フォード・トランジット〜新しい塗料システムを導入
- 2014年6月27日
- 自動車関連
フォードは、カンザスシティで生産される公共交通用のワゴンに最新の塗料技術を導入することにより、性能の向上と生産過程における資源の削減を期待すると発表した。フォードは新たな塗布工程における塗料の持続性とエネルギーの削減量についての情報を公開した。
Supplier Businessによると、エネルギー使用の削減は主に塗布回数が3回から2回へと減ったこと、乾燥工程が2回から1回へと減ったことによるものだ。
フォードはこの新しい技術により4年後も従来の1パーセントから90%の輝きを保つことができるとしている。フォードはこの変化により年間9500トンのCO2、35トンの微粒子排出の削減、更に新たに導入するドライスクラブシステムが年間1050万トンの水の節約につながるとしている。
ドライスクラブは従来の沈殿物を出してしまう水洗浄ではなく、リサイクル可能な石灰岩のフィルターを通して余分なスプレーを除去する。2回のコーティングにより、仕上げのクリアコートの必要はなくなり、同じ外見のまま、数分かかる乾燥時間の短縮を実現する。塗布後のボディはカラーコートの後エナメルオーブンの中で処理される。更に、ボディを従来のように手動で上げ下ろしせずエナメルコートの中に置いたままに出来るので、320フィート分作業効率を上げられると言う。
フォードは世界的にCO2の排出量を2010年から2050年までに30%、車一台における水の使用量を2009年から2015年に30%削減の目標を立てている。新しい工程はカンザスで生産されている80%のトランジットにあたる白いトランジットバスにまず使用される。従来の工程(下地、ベースコート、ディアコート)はメタリック仕様の車種には引き続き使用される。フォードは需要に対応して未来の塗料を決定する。
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