エクソン、州司法長官に反論〜環境汚染の刑事訴追は不当と

 エネルギー大手エクソン・モービルが、フラッキング(水圧破砕法)の廃水を垂れ流して川を汚染したとペンシルベニア州当局から刑事訴追されたことに対し、訴追は反フラッキング派の州司法長官による不当なつるし上げだと反論している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、州司法省のキャスリーン・ケイン長官は9日、「単に事実を混乱させようとする説得力のない試み」とエクソンの反論を突っぱね、省報道官も「当局は特定の業界を訴追の標的にしたことはない」と説明した。

 起訴状によると、ペンシルベニア北中部でエクソンの子会社XTOエナジーが所有する施設の貯水タンクからフラッキングの廃水5万7000ガロンが漏れ出し、サスケハナ川の支流に流れ込んだ。2010年11月の州検査官による抜き打ち検査で漏れが発覚し、州司法省や連邦環境保護局(EPA)が調査に乗り出した。

 XTOは「施設の管理は外部業者に任せていたため当社に責任はない」と説明し、州環境保護局の生物学者による調査でも川への影響は見られなかったと主張。水質浄化法違反で訴えていた連邦とは、13年7月に10万ドルの罰金支払いと漏れ防止対策を実施することで和解した。

 ところが州の検察はその2カ月後、8件の軽犯罪法違反でXTOを起訴し、1件当たり1日最高2万5000ドルの罰金を科した。検察は、貯水タンクの周囲に漏れを食い止めるシステムを設置せず確認を怠ったとXTOの責任を追求し、除染には3000トン以上の土を取り除く必要がある上、汚染現場には以前からの汚染の形跡もあると判断した。

 これに対しXTOは、他の企業はもっと環境を汚染しても起訴されていないと反論。また、検察は注目を集めるためソーシャル・メディアでこの事件を報じ、調査官の手書きメモを意図的に廃棄したと非難した。さらにケイン長官が12年の選挙でフラッキング反対を訴えたことを指摘しながら「最終目的は州内でのフラッキング撲滅かも知れない」と主張している。

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