目標は1ワットあたり28セント 〜 シバ・パワー、4年後の到達を目指す

 太陽電池を製造するシバ・パワー(Siva Power)は、1ワットあたり28セントという世界最低コストでパネルを製造する計画を発表した。

 同社は設立8年の新興企業で、旧社名はソレクサント(Solexant)。

 ギガOMによると、同社は現在、生産容量300メガワット級の工場建設に向けた資金調達に動いており、4年後にそれが完成すれば世界最低コストのパネル製造が可能になると説明している。

 同社はもともと、柔軟性のあるロール状の金属箔にナノ結晶化したテルル化カドミウムを印刷することによって薄膜ソーラー・パネルを製造することを目指していた。

 しかし、シリコン価格が値下がりし、政府の補助金を受けた中国メーカーが安価なパネルを大量出荷するようになったことを受けて、経営難に直面した。

 ソリンドラを筆頭とした同業が破産に追い込まれるなか、ソレクサントは経営建て直しを図り、2011年に現在のCEO(最高経営責任者)であるブラッド・マットソン氏を雇い入れ、新しい方向性を打ち出した。

 マットソン氏は、チップ製造企業を設立および経営したほか、バンテージポイント・ベンチャー・パートナーズ(VantagePoint Venture Partners)で太陽光発電業界を専門とするパートナーを務めた経験がある。

 シバ・パワーが現在目指しているのは、CIGS(銅、インジウム、ガリウム、セレン化合物)の薄膜パネルだ。同時蒸発の手法を用いてガラス板上に直接CIGS素材を定着させ、それを密閉している。ほかのCIGSソーラー・パネルのメーカーは、金属箔にCIGSを定着させたうえで細長い片に裁断してパネル上に並べ、ガラスで密閉する方法をとっている。

 1ワットあたり28セントという野心的な目標に到達するには、300メガワット級の試験工場が必要となる。試験工場としては大きな規模だ。

 CIGSパネルのメーカーとしては、日本のソーラーフロンティアが年間900メガワットの工場を有している。シバは、300メガワットの工場で1ワットあたり40セントを達成でき、さらに2年をかけて効率改善を行うことで30ワット以下に下げられると考えている。

 その工場建設には1億ドルが必要とみられる。ベンチャー投資で支えられている新興企業にとっては非常に大きな金額だ。

 シバは当初、その規模の工場を最初から建設したい意向を示していたが、現在では、中国の無錫市から受けた1500万ドルの資金調達で小規模の工場をまず建設する計画だ。

 米エネルギー省の太陽発電振興制度「サンショット」プログラムでは、ソーラー・パネルの価格を2020年までに1ワットあたり50セント未満とすることを目指している。ほかのCIGSソーラー・パネル・メーカーは55〜75セント前後で製造している。

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