貿易円滑化措置実行できず WTO、インド反発で

 【共同】世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で、昨年12月に合意した通関手続きの簡素化などの「貿易円滑化措置」にインドが強く反発、合意実行に必要なWTO協定の変更手続きが期限だった7月31日までにできなかった。

 ただ、各国などがインドと妥協点を探るため交渉を続ける可能性も残されており、今後の行方は不透明だ。

 貿易円滑化措置は、ドーハ・ラウンドの交渉分野の一つ。昨年12月のインドネシア・バリ島での公式閣僚会議で、WTO協定に組み込むことで歴史的合意に至った。

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