オンタリオ、蓄電技術の実験室に 〜 多種多様のストレージ採用に大型投資
- 2014年8月4日
- 環境ビジネス
カナダのオンタリオ州拠点のインディペンデント・エレクトリシティー・システム・オペレーター(IESO)は、合計34メガワットに上る蓄電プロジェクトを発注した。
グリーンテック・メディアによると、同プロジェクトのコストは年間約1400万ドル、3年で約4200万ドルになる見込みで、IESOは「同様の蓄電プロジェクトと比べて非常に競争力がある」コストだと説明している。
オンタリオ州では、2014年末までに合計50メガワットの蓄電設備の導入を義務付けている。同様の蓄電設備の導入計画は、カリフォルニア州やニューヨーク州、ハワイ州でも進行中だ。
しかし、オンタリオ州のプロジェクトでは、フライホイールや熱エネルギー貯蔵、さらに北米初の大規模の水素システムも含まれている。
プロジェクトを受注した企業は、カナディアン・ソーラー・ソリューションズ(電池、4メガワット)、コンヴァージェント・エネルギー&パワー(Convergent Energy and Power、電池およびフライホイール、12メガワット)、ディンプレックス・ノース・アメリカ(Dimplex North America、熱、0.74メガワット)、ヘケート・エネルギー(Hecate Energy、電池、14.8メガワット)、ハイドロジーニクス(Hydrogenics、水素、2メガワット)。
それらの企業は、電池や予備発電機を使用した反応時間の速い補助的電力サービスと、電圧制御サポート・サービスをIESOに提供することが義務付けられている。
オンタリオ州では、ナイアガラの滝を利用した170メガワットの水素蓄電システムがすでに稼動している。IESOは、反応時間の速い蓄電システムを小規模ながらすでに調達しており、送電網に接続された設備もある。
今回の新しいプロジェクトは、より幅広い利用を目指したもので、多様の蓄電技術を試験することが目的だ。
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