イエローストーンの温泉にドローン墜落

 イエローストーン国立公園(ワイオミング州など)で今月初め、園内最大で世界でも3番目に大きな温泉グランド・プリズマティック・スプリングにカメラを搭載した空撮用ドローン(無人飛行機)が墜落した。

 ロイター通信によると、ドローンは観光客の1人が写真を撮ろうとして飛ばしていたラジコン機で、墜落後、水中に沈んだ。国立公園局(NPS)は今年6月に園内でのドローン使用を禁止しているが、西部の主要国立公園ではドローンを飛ばす人が急増しており、この夏だけで園内イエローストーン・レイクの波止場にも墜落したほか、同州のグランド・ティートン国立公園でもラジコン機による違反行為が数多く報告されている。

 グランド・プリズマティックは、直径370フィート、深さは121フィート以上もあり、温泉の中心部は青、水中のバクテリアやミネラル分によって周辺部は緑、期、オレンジ、赤など美しい色が虹のように重なっている。墜落したドローンは温泉の機能に影響を与えた可能性もあり、公園側は沈没したドローンが温泉に影響を与えていないか判断する必要があるが、温泉にこれ以上の打撃を与えることなく水中のドローンを発見して引き揚げることは相当難しそうだ。

 公園の広報担当者アル・ナッシュ氏は「野生生物や風景を撮影してネットで掲載したいという一部の観光客の欲求は、公共の安全、資源の保護、ドローンによって感動が薄れるといった苦情が出ることも考えて慎重に検討されるべき」と話している。

 同公園ではこれまでも、観光客が温泉にコインを投げるなどさまざまな問題に対応してきた。イエローストーン・レイクの端にある水中間欠泉フィッシング・コーン・ガイザーでは、かつて湖で釣った魚を針に掛かったまま間欠泉の湯に突っ込んでゆでて食べることがはやったが、水中からヒ素が検出されてからはこうした行為が禁止されている。

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