中古車値下がり、新車を圧迫〜値引き策強化も

 中古車価格の値下がりを受け、米自動車業界は新車のインセンティブ(実質値引き)を強化する必要に迫られている。

 ロイター通信によると、景気の回復を追い風に供給量が増えた中古車の価格が低下し、過去4年半にわたって回復が続いた新車販売市場では値下げ圧力が高まっている。

 業界調査トゥルーカーのラリー・ドミニク取締役副社長は、2014年の新車販売台数が1700万台前後となってリセッション(景気低迷)以前の水準を超えるためには「自動車メーカーはインセンティブをもっと増やす必要がある」と話す。

 トゥルーカーの見通しによると、中古車価格は17年までに5.2%低下する一方、新車向けの実質値引きは、現在の1台当たり約2700ドルから約11%増の3000ドルまで上昇する。全米自動車ディーラー協会(NADA)は、14年から16年までに平均で1万6025ドルから1万5000ドル未満へと約7%下がると予想している。

 一方の新車価格は、割高な装備や高価格帯の車種の人気が高く、13年の平均3万1262ドルから14、15年は2%ずつ上昇する見込み(トゥルーカー)。

 これに対し、ディーラー大手グループ1オートモーティブのピート・デロンシャン副社長は、中古車価格の継続的な値下がりには同意しながらも、リセッション中に購入が先送りされていた反動で、新車の需要上昇は今後も続くと予想。「新車価格に変化はあるだろうが、市場に影響を及ぼすほどではない」と見ている。

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