エコファクター、省エネ効果を実証 〜 第三者による検証で業界平均を上回る
- 2014年9月8日
- 環境ビジネス
家庭用エネルギー管理サービスを提供するエコファクター(EcoFactor)は、ネバダ州の導入事例でその有効性を示している。
エコファクターはスマート室温調節器や空調自動化、監視ソフトウェアを使って省エネを達成するサービスを提供している。ネバダ州のNVエネルギーに2010年から同サービスを提供開始し、2012年からその規模を拡大した。
NVエネルギーは2013年に、個人住宅向け需要反応を1万4500世帯に対して28回実施し、2万1000世帯の室温調節器を管理することで、需要反応以外の方法でも省エネを達成してきた。
グリーンテック・メディアによると、NVエネルギーではその成果を客観的に測定するために、独立調査会社のADMアソシエイツに依頼して、実際にどれだけ効果を上げているかを検証してきた。
その結果によると、エコファクターのサービスを通じて、空調使用が11%削減され、ピーク時間帯の電力消費は1世帯あたり4キロワット以上、室温調節器1台あたり2.7キロワット以上削減された。
内訳は1世帯あたりの需要反応による効果が3.45キロワット、継続的な省エネ効果が0.6キロワット。室温調節器1台あたりでは需要反応による効果が2.37キロワット、継続的な省エネ効果が0.4キロワットだ。
また、1世帯あたり年間平均100ドルの電気代節約を達成し、顧客満足度は86%に達した。
エコファクターは、競合するネスト・ラブズやオーパワーよりも省エネ効果が高いと話している。
ネストは5月時点で、需要反応中の削減量を室温調節器1台あたり1.18キロワット、また空調稼働時間を平均4.7%削減すると説明していた。オーパワーは、自動的な需要反応を使用せず電力利用者の行動変化に頼るサービスを通じて、1世帯あたり0.2キロワット、電気代にして5%の節約が達成できると説明している。
ただ、それらの数値を比較するにあたっては、考慮すべき要因がある。エコファクターは主にネバダ州で導入されているのに対し、オーパワーとネストは全米で幅広く導入されている。
オーパワーの需要反応制度には、100万世帯以上が参加している。世界中では93社の公益会社が同社のサービスを導入し、到達世帯数は3200万世帯だ。ネストは公益会社顧客との提携は4社にとどまっているが、毎月数万台の室温調節器を販売している。
エコファクターは、2012年にコムキャストと提携した。また、現在、多数の公益会社と提携協議を進めており、その詳細を間もなく発表する予定だ。
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