川崎汽船に罰金74億円 海運カルテルで米司法省

 【共同】米司法省は26日、海運大手の川崎汽船が自動車やトラックを運ぶ国際輸送船の運賃や受注を不正操作するカルテルに参加したことを認め、罰金6770万ドル(約74億円)の支払いに同意したと発表した。

 司法省によると、川崎汽船は他社と共謀し、1997年から2012年まで、メリーランド州ボルティモアを中心に米国を出入港する輸送船の運賃をめぐり価格操作を繰り返したという。また航路ごとに受注を事前調整する不正入札をしていたとされる。いずれも競争を妨げる行為として、米独占禁止法(反トラスト法)違反となる。

 車両運搬の海運カルテルで、司法省は日本の公正取引委員会や欧州連合(EU)欧州委員会と連携して日米欧の企業を対象に調査を進めていた。日本では公取委が12年に、川崎汽船のほか日本郵船や商船三井、北欧企業の日本法人に立ち入り検査をしている。

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