グリーン建材市場、2020年までに5290億ドルに 〜 将来はアジアがけん引

 グローバル・インダストリー・アナリスツ(Global Industry Analysts)は、環境対応型建物(グリーン・ビルディング)向けの建材市場が2020年までに5290億ドルに成長するという予測を示した。

 エンバイロメンタル・リーダー誌によると、グリーン・ビルディングの建材には、断熱材として使用できる使い古したデニムの端切れやヒツジの毛、再生利用されたコンクリート、環境への影響が少ない素材の屋根といった資材が含まれる。

 この種の建材の市場は、規制強化とエネルギー・コスト上昇、さらにグリーン・ビルディング再販価格の上昇といった動向を背景に伸びており、それにともなって建材価格は下がりつつある。また、入居者のアレルギー症状が少ないという健康上の要因も市場の追い風となっている。

 素材科学で継続的に改良が重ねられており、建物設計と建設方法も進化していることから、グリーン・ビルディング素材への切り替えは今後も続くと予想される。

 グローバル・インダストリー・アナリスツがこのほど発表した報告書では、米国が世界最大のグリーン建材市場となっている。グリーン・ビルディングがもたらす省エネ効果で長期的な金銭的利点が見込めるという認識が広まった結果、既存の建物の自主的な改修意欲を高めている。

 今後の成長が期待される市場としては、アジア太平洋市場が指摘されている。GDPの成長や生活水準の向上、可処分所得の拡大、省エネ意識の高まりを受けて、2020年までの年平均成長率が16.9%になると予測される。

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