GoProカメラが原因か〜シューマッハーのスキー転倒事故

 F1シリーズ元王者のミヒャエル・シューマッハー氏(ドイツ)が昨年末、フランスのスキー場で転倒して頭部を負傷した事故は、装着していたゴープロ(GoPro)製ヘルメット・カメラが原因だったと有名なジャーナリストが発言し、同社の株価が暴落している。

 ロイター通信によると、F1コメンテーターのジャンルイ・モンセ氏が先週末、仏ラジオ局Europe 1で、「ミヒャエルの問題は(岩に頭を)ぶつけたことではなく、ヘルメットにビデオカメラを装着していて、それが脳に損傷を与えたことだ」と語った。

 ゴープロ(GoPro)は6月13日にナスダック市場に上場して以来、株価が今月10日までにほぼ4倍上昇していたが、発言を挟んだ週明け13日は前週末終値比9.8%減の76.67ドルまで下落した。同時にデジタル・アリー(12.9%減)やテイザー・インターナショナル(3.2%減)など、他の装着カメラ・メーカーの株価も落ち込んだ。

 シューマッハー氏は昨年12月29日、仏アルプスのメリベルでスキー中に転倒。頭部を岩に強打して昏睡状態に陥り、グルノーブルの病院で治療を受けていた。9月からジュネーブ付近にある自宅で療養しているという。

 モンセ氏はシューマッハー氏の息子に取材したと報じられたが、自身のツイートで否定している。

 ゴープロの広報責任者は13日、モンセ氏の発言について「最初の報道のより詳細な情報収集に努めている。けさの同氏のツイートからは、家族に取材したわけではないことがうかがえる」と語った。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る