銅産出に微生物も動員〜最大手2社、深刻な不足で

 世界経済の成長とともに銅の不足が深刻化する中、生産業者はロボットや微生物を活用して高い需要に応えようとしている。

 ブルームバーグ・ニュースによると、銅生産世界最大手のチリ銅公社(コデルコ)や英セントラル・アジア・メタルズ、カナダのノーチラス・ミネラルズは、使用に適さない鉱石から銅を抽出するために特殊な微生物を使っている。このほかにも、カザフスタンの海底数マイルの鉱床にロボットを送り込んだり、数十年前の廃棄場から金属を回収したりしている。

 鉱山は長く採掘するほど操業コストが上昇するが、これらの新技術は銅の生産に独創的かつ場合によっては安い選択肢を提供している。銅はエアコン、通信機器、電気モーターなどに欠かせない金属で、これらの機器は中流層が増加する発展途上国で需要が高まっている。

 セントラルのニック・クラーク最高経営責任者(CEO)は、「世界経済の需要はとどまるところを知らず、供給に苦戦している」と語った。同社は、1930年代から存在するカザフスタンの鉱石廃棄場から、溶媒抽出技術によって年間約1万トンの銅を回収している。同廃棄場まで道を通して処理施設を建造するコストは約4200万ドルに上ったが、2014年度の売上高は前年度比37%増の7430万ドルに上る見通しだ。

 このほか、コデルコはJX日鉱日石金属と合弁事業バイオシグマ(Biosigma)を設立し、使用に適さない硫化鉱から銅を抽出するため極限性微生物を活用している。

 世界金属統計局(WBMS)によると、13年には世界で1380万トンの銅が生産されたが、14年上半期には29万6433トンが不足している。ゴールドマン・サックスは、18年に世界で200万トンが不足すると予想している。

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