ヤマハ発動機、ドローンを米国で実演 〜 FAAからの商業利用認可取得を狙う

 ヤマハ発動機はこのほど、カリフォルニア大学デイヴィス校と協力し、小型無人航空機(ドローン)「RMAX」を使った水散布の実演をカリフォルニア州ナパ・バレーのブドウ園で実施した。

 ヤマハは米連邦航空局(FAA)に対し、米国の一部地域を対象にドローンの商業運用を認める特別措置の適用を求めており、実演はその一環として実施された。

 FAAは9月に、ハリウッドの映画関連会社6社に特別措置の適用を認可しており、ヤマハも早期認可に期待を高めている。

 FAAは現在、無人航空機の商業利用を禁止している。特別措置は小型ドローンの限定的商業利用を認めるもので、産業界からの需要の高まりを受けて導入された。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FAAは特別措置適用申請を受け付けった順に審査しており、その通りに進めばトリンブル・ナビゲーション(Trimble Navigation)とVDOSグローバル(VDOS Global)の2社の次にヤマハの順番がくる。

 ハリウッド企業の申請審査にFAAが要した審査期間は約120日だった。

 FAAは、安全性を確保したうえで無人航空機の商業利用拡大を進めると説明。これまでに農業や地質調査、公益施設保全の分野で申請を受け取ったことを明らかにしている。

 ヤマハのRMAXは、燃料と散布用農薬の積載時で重さ約220ポンド、価格は20万ドル以下。日本では穀物への農薬散布用に約20年間使われており、複数農家が共同で1機を購入し共有する場合が多い。

 今回の実演には二人の遠隔操縦士が参加した。バンで運ばれた機体にプロペラを装着後、送信機の動作確認を含む各種飛行前検査を実施。その後、操縦士の一人が遠隔操作機でドローンを操縦した。

 ドローンがブドウ園上空に着いたところで、機体下部のノズルから水の噴霧を開始した。実演では、容量4.2ガロンの着脱式小型タンク2基が使われた。

 約10分後、ドローンは無事に着陸し、航空管制官に報告して実演は終了した。

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