インテル、中国新興企業への投資を強化 〜 身体装着型やIoT市場を標的

 パソコン向けプロセッサー事業で長年にわたって世界市場を牛耳ってきたインテル(Intel)は、成長市場がパソコン向けからモバイル端末向けに移行している近年の動向を受けて、スマートフォンや身体装着型端末、そしてモノのインターネット(IoT=Internet of Things)における存在感を強める助けとなる台頭中の中国企業群に投資する戦略を進めている。

 コンピュータワールドによると、インテルは潤沢資金を背景に、総額2800万ドルを中小規模の中国企業に注入することで、インテル製の非パソコン向け半導体を広めようと狙っている。

 そのなかのおもな企業には、身体装着型端末向けの虹彩(眼球の一部)認識機器を開発するアイスマート(EyeSmart)や、身体装着型端末製造業者の広東アップスコム(Guangdong Appscom)、中国市場向けアンドロイド・スマートフォン・メーカーの上海日機装科技(LeWa Technology Shanghai)がある。

 インテルでは、中国企業の俊敏開発力と低コストを活用するために、ベンチャー・キャピタル部門のインテル・キャピタルが1億ドルの中国スマート機器革新基金(Intel Capital China Smart Device Innovation Fund)を立ち上げ、身体装着型端末メーカーとIoT関連企業を支援することで、インテル製の省電力かつ小型のプロセッサーを中国企業の製品に採用を促す。

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