京セラ・ソーラーとステムが提携 〜 太陽光発電と蓄電システムを共同販売
- 2014年10月27日
- 環境ビジネス
ステム(Stem)と京セラ・ソーラーは、ソーラー・パネルと蓄電システムの共同販売で提携した。
カリフォルニア州ミルブレイ(サンフランシスコの南部近郊)拠点のステムは、電池の蓄電システムと予測分析技術を開発する新興企業。
ステムの技術は、電力利用者の電気メーターに加えて、いわゆる「ビハインド・ザ・メーター」としての末端を設置することで、電力使用状況の予測や電気代の上下変動にもとづいて充電と放電を調整する。ピーク時には電気代を最大50%、全体としては20%の節約を達成できる、と同社は説明している。
クリーンテクニカ誌によると、「インテリジェントな蓄電はソーラー・パネルと愛称が良い」「当社のソリューションは、京セラ・ソーラーの技術とシームレスに統合され、商業市場に新しい価値をもたらすことができる」とステムのジョン・ケリントン最高経営責任者(CEO)は述べた。
京セラは、ステムのシステムを販売する初のソーラー・パネル会社だ。同製品は、カリフォルニアやハワイ、ニューヨーク州ですでに販売されている。
テキサス州にある繊維メーカーのアルスコ(Alsco)は、ステムの蓄電システムを導入したのち、需要反応時の課金を月あたり8〜10%削減できるようになった。また、ホテル大手のインターコンチネンタル・ホテルもステムのシステムを導入して、ピーク需要時のエレベーター稼動に活かしている。
太陽エネルギー産業協会(SEIA)では、2013年中盤時点で商業市場の太陽光発電が3380メガワットに達したと報告。SEIAによると、米国内の3万2800ヵ所の商業施設で蓄電設備が導入されており、前年比40%以上の成長を遂げた。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知