3Dプリンター販売、激増へ〜ガートナーが予想

 3Dプリンターの販売は今後数年で大幅に増加し、各種メーカーだけでなく消費者にも利用が拡大するという予想を、市場調査ガートナーが発表した。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、3Dプリンターの世界出荷数は向こう4年間に毎年倍増し、2018年には現在より2100%増の230万台に達すると見込まれる。買い手は、第1にこれまでも研究や商品開発用に使ってきた自動車、航空、消費者用品などのメーカーが考えられる。次に医療業界も、3Dプリンターがあれば補聴器といった大量の特注が発生する装置をより安く生産することができる。

 しかし、230万台のうち180万台は、2500ドル未満で売られている主に消費者向けのモデルが占める見通し。この種の装置の買い手としては、自宅で事業を始めるまたは3Dプリンターを業務用に使う小さなメーカーのほか、家庭用に何か作ってみようという愛好家などが含まれる。さらに、公立図書館や学校などが教育目的で購入することも考えられる。

 ニューハンプシャー州ミルフォードのワドリー記念図書館はこの8月、肩でかつげるほどのデスクトップ型3Dプリンター「メーカーボット・レプリケーター2(Makerbot Replicator 2)」を導入し、紙のプリンターと同様、低料金で一般に開放している。

 今は大人も子供も、クッキーカッターや電話カバー、道具箱の壊れた部品といったプラスチック製品を作っており、館長は「図書館は、コンテントを保管するだけでなく創造する場所に変わりつつある」と話した。

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