米政府、iOS端末へのサイバー攻撃危険性を警告 〜 個人情報盗難のおそれ

 米政府は13日、アイフォーン(iPhone)とアイパッド(iPad)の利用者に対し、ハッカーらがアップル(Apple)iOSのぜい弱性につけ込んで侵入し個人情報を盗む危険性が高まっている、とを警告した。

 ロイター通信によると、米政府機関の国家サイバーセキュリティー・アンド・コミュニケーションズ統合センター(National Cybersecurity and Communications Integration Center)と米国コンピュータ緊急事態対策班(U.S. Computer Emergency Readiness Teams)は、「マスク・アタック(Masque Attack)」と呼ばれる新型のハッキング技術が最近確認されたことを指摘し、ハッカーらがそれを使ってiOS機器のぜい弱性を攻めてくる可能性に関して注意を喚起した。

 それに先駆けて、通信網安全性技術会社のファイヤーアイ(FireEye)は先日、マスク・アタックの攻撃に対するぜい弱性が通信網やプラットフォームにあることを公開し、「ワイヤーラーカー(WireLurker)」と呼ばれる一連のサイバー攻撃がすでに検知され、今後も攻撃が増え続けると警告した。

 専門家たちによると、マスク・アタックはiOSの弱点を狙ったもので、iOS端末に保存されたログイン情報や個人情報が盗まれたり、iOS端末が遠隔監視されるおそれがある。

 そういった攻撃を避けるためには、アップルのアップ・ストアー以外からアプリケーションをいっさいダウンロードしないことだ、とファイヤーアイは進言している。

 アップル広報部はそれに関し、「OS XとiOSにはセキュリティー機能が内蔵されており、危険性のあるソフトウェアが実装される際に利用者に警告する」「これまでのところ、マスク・アタック攻撃の被害に遭った顧客に関する報告はない」と発表した。

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