いつまでも米国を頼れず〜世界経済でカナダ財務相

 カナダのジョー・オリバー財務相は6日、トロント地区市長会議で演説し、「現在の世界経済は米国に頼っているが、これは永続的ではなく、他の大国はもっと責任を負わなければならない」と述べた。

 ロイター通信によると、オリバー氏はトルコのイスタンブールで9〜10日開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を念頭に、2015年の世界経済は荒れ模様で始まったが「世界的な経済成長の押し上げが会合の主要議題になる」と語った。

 同氏は続けて「今のところ米国が世界経済を支えているが、それがいつまでも続くことはない。世界成長の重要な柱となる国々に再認識してもらうことが重要だ」と強調した。

 世界に金融危機が広がった07〜09年当時、G20は国際経済対策をまとめるなど重要な役割を果たした。しかし各国の成長速度に違いがある現在、参加国が足並みをそろえることは難しくなっている。

 同氏は「ユーロ圏はゼロ成長とデフレに直面し、欧州以外では中国、インドなど重要な新興国で成長の勢いが失われ、ウクライナ、イラク、シリアの地政学的危機は深刻で、これらが世界経済の回復を複雑にしている」語った。

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