グリーン・チャージ、伊藤忠と提携 〜 ビハインド・ザ・メーター蓄電を販売
- 2015年4月6日
- 環境ビジネス
送電網末端の電気メーターの背後、いわゆる「ビハインド・ザ・メーター(Behind-the-Meter)」に設置する型の蓄電池ソリューションを提供するグリーン・チャージ・ネットワークス(Green Charge Networks)は、伊藤忠との販売提携を発表した。
両社の提携は、日本を皮切りに「国際的な流通、供給、調達」を視野に入れているが、提携の詳細は現時点では明らかになっていない。
グリーンテック・メディアによると、グリーン・チャージのビック・シャオ最高経営責任者(CEO)は、伊藤忠が保有および管理する施設にグリーン・チャージのリチウムイオン電池を使ったシステムを設置するほか、企業各社による設置に際しての先行投資を減らすために機器および資金繰りを提供する可能性もあると説明した。
「攻略できる有価値の市場が日本の内外に多数存在していることを伊藤忠は認識している」「第一に伊藤忠は、世界各地に多数の不動産物件を有している。それらに対して当社は製品を販売できる」「第二に、伊藤忠には資本力があるため、多数のものを調達できる。それには蓄電池やインバーターが含まれる」とシャオ氏は述べた。
同氏はまた、資金調達の仕組みについても協力できると考えている。グリーン・チャージは「先行投資ゼロ」の設置オプションを商業建物に提供している。グリーン・チャージはこれまでのところ、その事業モデルの資金として6600万ドルを調達しており、伊藤忠がそれに出資することもできる。
「伊藤忠と当社の関係には多数の利点がある。資金繰りもその一つだ」とシャオ氏は話している。
グリーン・チャージは、日本市場を皮切りにほかの国際市場への事業展開を図る姿勢だ。グリーン・チャージの製品は現在、ニューヨーク州とカリフォルニア州のコンビニエンス・ストアーやドラッグ・ストアー・チェーン、カリフォルニア州の学校といった市場を開拓しているが、米国外へはまだ進出していない。
GTMリサーチは、米国で2020年までに蓄電池市場が急速に成長し、その半分近くをビハインド・ザ・メーター蓄電池が占めると予測している。この種のメーターは、太陽光発電の盛んなドイツや日本をはじめ、国際市場でも大きく伸びると期待されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月25日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
EV時代もガソリンスタンドは重要拠点に
-
2024年7月22日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ビザ、生成人工知能による不正防止技術を新たに導入 〜 総額100億ドルの投資で年間400億ドルの防止効果
-
ジョー・バイデン大統領、出馬を断念 〜 身内や主要献金業界からの説得についに応じる
-
2024年7月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス
マレーシア、アジアのデータ・センター拠点として台頭 〜 クラウドと人工知能による需要増で米国からの投資を呼び込む
-
2024年7月17日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
AT&Tのデータ侵害、スノーフレイクの巻き添えに 〜 2.4億人の携帯電話顧客と仮想通信網顧客会社が被害に
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で