富士フイルムの特許を侵害〜モトローラに1020万ドル賠償命令

 携帯電話機大手モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility、イリノイ州)が、携帯電話の製造で特許を無断使用したとして富士フイルム・ホールディングス(東京都)が訴えた訴訟で、サンフランシスコの連邦地裁の陪審団は5日までに、モトローラに1020万ドルの損害賠償を命じた。

 ロイター通信によると、富士フイルムは2012年にデジタルカメラ機能とデータ転送に関する特許合わせて4件の侵害でモトローラを提訴し、4000万ドルの賠償を求めていた。陪審団は4月下旬に始まった審理で、内蔵カメラでカラー画像をモノクロに変換する技術特許1件の侵害を認定したものの、顔認識機能に関する特許など3件の侵害は認めなかった。

 モトローラは12年にグーグルに買収され、さらに14年に中国パソコン大手レノボ・グループに売却された。訴訟では、富士フイルムの特許はいずれも新しくない、または既存の特許技術と比べてさほど変わりないため無効にすべきと反論していた。

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