GE、デジタル・ウィンド・ファームを導入 〜 タービン接続化で発電量を最大化
- 2015年5月25日
- 環境ビジネス
ゼネラル・エレクトリック(GE)は、風力発電施設の発電量を20%高めるためのデジタル・ウィンド・ファーム(Digital Wind Farm)を発表した。
クリーンテクニカ誌によると、GEのデジタル・ウィンド・ファームは、通信網に接続されたさまざまの機器で構成され、産業インターネット(Industrial Internet)技術を活用して発電施設を柔軟に調整できる。
「あらゆる事業、あらゆる業界が、スマートなデジタル技術によって大きく変化している。なかでも最大の機会はエネルギー分野にある」と、GEパワー&ウォーターの最高経営責任者(CEO)兼社長スティーブ・ボルズ氏は話す。
デジタル・ウィンド・ファームは、GEの次世代タービン「ブリリアント(Brilliant)」を使っている。2メガワットのプラットフォームで、モデル化システムを活用し、タービンの設置場所に応じて効率を高めることができる。
また、すべてのタービンがそれぞれに通信網に接続されるため、リアルタイムの監視や調整が可能だ。
同システムは、発電量を最大20%拡大できる可能性がある。世界中の風力発電所が同技術を導入すれば、業界全体に500億ドルの価値をもたらせる可能性があるとGEは見積もっている。
「大規模データ(big data)は、それを使って行動しないかぎり無価値だ。同業界に対する当社のビジョンは、きょうのデータを使って明日の結果を予測することだ」「産業インターネットの威力を最大に発揮することで、風力発電施設が学習して調整し、明日のパフォーマンスをきょうより高めていくことができる」と、ボルズ氏は語っている。
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