サンパワー、蓄電製品で商業市場を開拓 〜 ステムとの再販提携から5ヵ月
- 2015年5月18日
- 環境ビジネス
太陽電池製造大手のサンパワー(SunPower)は、ステム(Stem)の蓄電製品を米国の商業顧客に販売して市場を拡大している。
サンパワーによるステム製品の販売は、過去5ヵ月にわたって行われてきた。
グリーンテック・メディアによると、これまでの販売台数は公表されていないが、サンパワーの幹部アイボ・ステクラック氏は、初期の実績から判断して商業市場での「やや劇的」な成長が期待できると説明している。
「市場開拓の大きな武器になっている。それらのソリューションに対する顧客からの引き合いは強い」とステクラック氏は話す。
サンパワーはステムと再販契約を結ぶ数週間前に、サンヴァージ(Sunverge)とも同様の契約を結んだ。それを通じて、米国とオーストラリアで家庭用の蓄電池とソフトウェア・ソリューションを販売できるようになった。
サンパワーは、過去数年にわたって太陽光発電と蓄電の統合戦略を打ち出してきた。しかし、これまでのところ、試験的導入を超える大きな動きを示していない。ステクラック氏は、商業市場への蓄電製品提供が、長期的な潜在性に対する自信の表れだと説明している。
「蓄電を提供することで、はるかに大きな市場に到達できるようになる」と同氏は話す。
現在のところ、同社は、カリフォルニア州やニューヨーク州を含め、商業および産業顧客に課されるピーク時の電力料金が高い市場をおもに攻略している。
また、サンパワーは3月に、商業および産業向けエネルギー管理ソフトウェアの提供をめぐってエナーNOC(EnerNOC)と提携した。サンパワーのエネルギー・サービス戦略にとって三つ目の柱となる部分だ。
サンパワーとの提携は、ステムにとっても市場拡大の方策となる。ステムのジョン・ケリントン最高経営責任者(CEO)は、2015年中に10メガワットの設置見通しを明らかにしている。現在米国内の140ヵ所で設置プロジェクトが進行中だという。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
買い控えのトレンド拡大~SNSを中心に
-
2025年2月7日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
台湾、政府機関によるディープシーク・サービス使用を禁止 〜 米国やイタリアも禁止または制限、英国も注意喚起
-
2025年2月6日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
加州、無公害トラック義務化を断念~排ガス規制が大きく後退
-
2025年2月4日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ロサンジェルス郡の山火事で緊急対応アプリケーション群の使用が激増 〜 発生場所や大気汚染、避難命令、強風警報、さまざまの状況を逐次追跡
-
ユナイテッド航空、機内インターネット接続の試験を前倒し 〜 スターリンク端末を順次搭載へ、今春にも運用開始
-
2025年1月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
自動車メーカー、5G切り替えで難しい判断
-
FBI、アイフォーン同士以外ではアイメッセージを使わないよう注意喚起 〜 中国の国策ハッカーら、米スマートフォン利用者らの情報を窃盗
-
トランプ氏の返り咲きに戦々恐々とする米技術大手ら 〜 対立関係の改善をねらってあいついで寄付
-
2025年1月20日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
半自動運転システムでドライバーの注意力低下
-
高級ブランドら、ビットコイン高騰を受けて暗号通貨での決済を受け付け 〜 暗号資産家市場の掘り起こしに舵を切る