サンパワー、蓄電製品で商業市場を開拓 〜 ステムとの再販提携から5ヵ月

 太陽電池製造大手のサンパワー(SunPower)は、ステム(Stem)の蓄電製品を米国の商業顧客に販売して市場を拡大している。

 サンパワーによるステム製品の販売は、過去5ヵ月にわたって行われてきた。

 グリーンテック・メディアによると、これまでの販売台数は公表されていないが、サンパワーの幹部アイボ・ステクラック氏は、初期の実績から判断して商業市場での「やや劇的」な成長が期待できると説明している。

 「市場開拓の大きな武器になっている。それらのソリューションに対する顧客からの引き合いは強い」とステクラック氏は話す。

 サンパワーはステムと再販契約を結ぶ数週間前に、サンヴァージ(Sunverge)とも同様の契約を結んだ。それを通じて、米国とオーストラリアで家庭用の蓄電池とソフトウェア・ソリューションを販売できるようになった。

 サンパワーは、過去数年にわたって太陽光発電と蓄電の統合戦略を打ち出してきた。しかし、これまでのところ、試験的導入を超える大きな動きを示していない。ステクラック氏は、商業市場への蓄電製品提供が、長期的な潜在性に対する自信の表れだと説明している。

 「蓄電を提供することで、はるかに大きな市場に到達できるようになる」と同氏は話す。

 現在のところ、同社は、カリフォルニア州やニューヨーク州を含め、商業および産業顧客に課されるピーク時の電力料金が高い市場をおもに攻略している。

 また、サンパワーは3月に、商業および産業向けエネルギー管理ソフトウェアの提供をめぐってエナーNOC(EnerNOC)と提携した。サンパワーのエネルギー・サービス戦略にとって三つ目の柱となる部分だ。

 サンパワーとの提携は、ステムにとっても市場拡大の方策となる。ステムのジョン・ケリントン最高経営責任者(CEO)は、2015年中に10メガワットの設置見通しを明らかにしている。現在米国内の140ヵ所で設置プロジェクトが進行中だという。

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