指こすり合わせるだけで操作〜グーグル、ウェアラブル端末で新技術

 グーグルの先進技術研究部門アドバンスド・テクノロジー・アンド・プロジェクツ(ATAP)は、スマートウォッチなどの小型ウェアラブル(装着可能な)端末を使いやすくするため、手の動きを感知する極小のレーダーシステムを開発した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ATAPの「プロジェクト・サイロ」チームが開発したシステムは、大きさがマイクロSDカードほど。スマートウォッチに組み込むことができ、手の動きや身振りを感知して操作信号に変換するため、小さな画面の端末に直接触れなくても操作できる。

 具体的には、例えば親指と人差し指でひねる動作をするとスマートウォッチのスクリーンを上下にスクロールできる。5月下旬に開かれたグーグルの開発者向けイベント「グーグルI/O 2015」で行われた実演では、チーム責任者のアイバン・プピレフ氏が親指と人差し指をこすり合わせて時計の文字盤の表示時間を調整して見せた。また、指でスクリーン上のボールを弾いてシュートする簡単なサッカーを楽しむこともでき、年内には開発者向けにこのシステムを提供する計画だ。

 ATAPはほかにもいくつかの新技術を発表した。「プロジェクト・ジャカード」チームはインターネットに接続した端末が操作できる布や服を開発し、指でなぞると近くのスマートフォンで電話をかけられるジャケットを紹介した。アパレル大手のリーバイ・ストラウスと提携して、この技術を備えた服を作る予定だ。

 また「プロジェクト・アバカス」は、携帯端末のパスワードや指紋センサーに代わる新しいセキュリティ技術を発表。電話を使う時の話し方やID確認時のスクリーンの触り方など所有者の行動を分析し、その組み合せを基に本人を認証して端末のロックを解除する。

 さらにATAPは、携帯端末に差し込めるマイクロSDカードを使った企業向けの認証システム「プロジェクト・ボルト」の開発にも取り組んでいる。

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