自動電話で23万ドル賠償命令〜タイムワーナーにNY連邦地裁

 ケーブルテレビ大手のタイムワーナー・ケーブル(TWC)がサービス利用者に対し、別人と間違えて自動音声による迷惑電話(ロボコール)で料金の催促を繰り返し、利用者から訴えられていた裁判で、マンハッタン連邦地裁は8日、約23万ドルの損害賠償を支払うようTWCに命じる判決を下した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、訴えたのはテキサス州アービング在住の女性で保険金の請求サービス専門家アラセリ・キング氏。TWCはキング氏を「ルイス(Luiz)」という男性と間違え、料金支払いの遅延をロボコールで告知した。キング氏はTWCの担当者に電話して別人であることを説明したが、その後もルイス宛てのロボコールを10カ月にわたって150回以上受けた。

 アルビン・ヘレスタイン判事は、今回の判決をきっかけに企業がロボコールに一層慎重になることを望んだ。

 キング氏の提訴の拠り所となった施行24年の電話消費者保護法(TCPA)は、テレマーケティングを行う事業者に対し、自社固有の電話禁止(do-not-call)名簿を常に用意し、携帯電話への未承諾のロボコールを規制するよう義務付けている。

 迷惑電話1回当たりの賠償額は最高500ドルだが、原告はその3倍の1500ドルを受け取れることになっている。このため判事は、計153回に上ったロボコールの賠償支払い額を22万9500ドルと算定した。

 TWC広報は「判決内容と当社の選択肢を精査中」と話している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る