配送センターのトイレ清潔に〜消費財大手、トラック運転手を厚遇

 消費財大手キンバリー・クラークは、国内トラック配送業界の運転手不足に対応するため、20カ所以上の配送センターでトラック運転手の利用頻度が高いトイレや休憩所を刷新している。運転手らに「あそこは扱いが丁重だから荷物を運んであげたい」と思わせるのが狙いだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、全米トラック協会の推定では、現在国内で3万5000〜4万人のドライバーが不足している。トラック会社は人手不足が深刻化して受注したすべての荷物を運べなくなると、立ち寄り先を一部飛ばす可能性があり、飛ばされた荷主は運送料の上下が激しいスポット市場でトラック業者を確保しなければならなくなり、輸送コスト高や配達の遅れにつながる。

 キンバリー・クラークは、配送センターの使い勝手を良くしてドライバーに好印象を与え、立ち寄り先から外される危険を減らそうと会社ぐるみで努力している。輸送責任者のスコット・デグルート氏は「適格な運転手が不足して何千もの荷物が動かなくなっている。何とかこの事態を打開しなければならない」と話した。

 同社では過去2年間、ドライバーの使い勝手に気を配るよう配送センターの人員を教育してきた。特にトイレはドライバーからの苦情が最も多い分野で、業者によってはトラック運転手のトイレ利用を禁じるところもある。同社でも以前は簡易トイレしかない配送センターがあり、しかも清潔でなかった。

 キンバリー・クラークは現在、配送センターのトイレは清潔でドライバーが使いやすくしており、休憩所にはいす、テーブル、冷水器、スナック販売機などもある。またドライバーが一刻も早く仕事を終えて帰宅できるよう、待ち時間を減らし、荷積み作業を迅速化して、走行距離の依頼もできるだけ短くするよう努力している。また、同社は着荷主(荷物の受け取り手)に対しても集積所の改善を呼びかけている。

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