アドヴィックス〜トヨタの自動運転車戦略を支援

 ブレーキシステム部品を製造するアドヴィックス(Advics)は、トヨタの自動運転車戦略の中核を担う形で再出発した。

 トヨタは6月、創業わずか15年のアドヴィックスに小木曽聡常務を社長として送り込んだ。小木曽氏は初代「プリウス」をデビューさせ、以後もチーフエンジニアとしてハイブリッド車の企画・開発を指揮してきた。

オートモーティブ・ニュースによると、ブレーキ系サプライヤーのトップに初めてトヨタの幹部が就任するのは、トヨタにとってブレーキシステムが次世代車開発に死活的であることを示している。アドヴィックスはアイシン精機の子会社だが、トヨタはグループ内の部品再編でトヨタ、デンソー、アイシンのブレーキ事業をアドヴィックスに集約した。

 アドヴィックスは8月に研究開発(R&D)拠点を本社がある愛知県刈谷市で開設したほか、2016年3月にはメキシコ工場の操業を開始する。

 小木曽氏の使命は、旧来のブレーキ技術をエネルギー回生、衝突回避、適応走行制御など各システムを管理するデジタル技術と融合させることにある。

 アドヴィックスには旧来のブレーキ技術において、騒音の削減や制動距離の短縮、摩擦の最小化、重量の削減といった複数の開発に取り組んでいる。しかし、トヨタに求められている安全技術は新しい分野だ。アドヴィックスはこのため、エンジニア1200人のうち、約200人をソフトウェアの専門家で構成した。

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