川内1号機でトラブル 復水器に海水混入

 【共同】九州電力は21日、今月11日に再稼働させた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で出力を上げる作業を中断したと発表した。発電タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器内の冷却用配管に穴が開き、海水が漏れ出たとみられるトラブルがあったため。25日に予定していたフル運転も延期する。

 再稼働後、トラブルで工程が延期されるのは初めて。環境への放射性物質の影響はないという。原子炉は稼働を続けており、九電は「運転継続に支障はない」としている。1週間程度かけて点検するため、9月上旬予定の本格的な営業運転が遅れる可能性がある。

 九電は川内1号機の停止中、数回にわたり機器を総点検していたが見抜けなかった。今後もトラブルが続けば安全性に厳しい目が向けられるのは必至だ。

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