休眠施設改造に100億円 東海村で原子力機構

 【共同】国立研究開発法人の日本原子力研究開発機構が、800億円以上をかけて建設しながら、15年前に工事を中止したままになっている高速増殖炉研究の関連施設(茨城県東海村)について、本来とは別目的の施設に改造するためさらに100億円を投じる計画であることが1日、分かった。

 費用のほとんどは税金。これまでにも高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)など巨費を投じながら目立った効果を生まない原子力機構の研究には厳しい目が向けられているが、今回の改造計画も休眠施設の存続が目的とみられ、有識者からは「施設延命が目的で本末転倒だ」との指摘が出ている。

 原子力機構によると、この施設は「リサイクル機器試験施設(RETF)」で、もんじゅなどの使用済み核燃料の再処理を研究するのが本来の目的だった。改造後は、東海村に保管中の高レベル放射性廃棄物を最終処分場に運ぶための容器に入れる施設となる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る