防衛相が答弁撤回 日米協議の説明に誤り

 【共同】中谷元・防衛相は2日の参院平和安全法制特別委員会で、自衛隊が米軍に対する後方支援として劣化ウラン弾を輸送しないことを米側と協議しているとした8月の自身の説明について誤りを認め、撤回した。「協議はしていない。非常に不正確な答弁だった」と述べた。共産党は独自入手した防衛省の内部資料とする文書を示し、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が昨年12月の訪米時、米軍幹部に安全保障関連法案が2015年夏までに成立するとの見通しを伝えていたと指摘した。

 中谷氏は8月11日の特別委で、劣化ウラン弾やクラスター(集束)弾を積んだ米軍の戦闘機に給油する可能性を問われ「劣化ウラン弾は運ばないということで相手先(の米側)と協議している」と明言していた。

 この日の質疑では「包括的に大量破壊兵器の輸送は行わないことは協議しているが、劣化ウラン弾などを明示して話をしたことはない」と修正した。質問した民主党の白真勲氏は「虚偽答弁だ」と反発した。

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