衝突防止機能の新車搭載率が上昇
- 2015年9月14日
- 自動車関連
他車両や障害物との正面衝突を回避するロボット機能の搭載率が拡大していることが、道路安全保険協会(IIHS)の調査で分かった。
デトロイト・ニュースが報じたIIHSの調査報告書によると、2015年型784車種のうち52%がドライバーへの衝突警告システムを標準またはオプション装備した。自動ブレーキの場合は搭載率が27%に達し、12年型車の2倍以上に上った。
大半の衝突防止システムはカメラ、レーダー、レーザー・センサーを駆使して前方車両や障害物との距離を計測し、必要に応じて警告を発するほか、ドライバーがブレーキを作動させた場合にはプレチャージ制御で圧力を最大限に高める。このほか、自動ブレーキを作動させる最新技術も実用化されている。
IIHSによると、自動ブレーキ・システムは正面衝突事故の発生率を14%削減する。警告のみで自動ブレーキを備えていない場合でも、事故の発生率を7%低下させるという。
自動車メーカーは通常、センサーを前面グリルの背後に搭載しているが、損傷に脆弱な欠点がある。このため、一部のメーカーはセンサーをバックミラー前のフロントガラスに移している。
衝突防止システムの搭載は高級車が中心だが、トヨタとメルセデスベンツは標準装備か、比較的安価な安全機能のオプション・パッケージに組み込んでいる。
IIHSが実施したシステムの試験によると、16年型アキュラ「ILX」やBMW「X3」、15年型クライスラー「300」など14車種が最高評価の「superior」を獲得した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ