フォード、小型ピックアップ再投入へ

 フォードが小型ピックアップ・トラック「レンジャー」のフルモデルチェンジ版を米市場に再投入する計画であることが明らかになった。

 AP通信が消息筋の話として報じたところによると、フォードは全米自動車労組(UAW)との労使協約交渉の中で、ミシガン州ウェインの組立工場でレンジャーを生産する案を協議している。このほかUAWとの間では、「ブロンコ」の名前で発売される可能性がある小型スポーツ多目的車(SUV)の新規生産についても話し合われているという。

 4400人以上が働くウェイン工場は、小型車「フォーカス」とハイブリッド車(HV)「Cマックス」を生産しているが、両車の生産は2018年にメキシコ工場への移管が見込まれている。

 UAWがGM、FCA US(旧クライスラー)を含む米自動車メーカー3社と交わした現労使協約は、9月14日に失効する。

 小型ピックアップは、1990年代に価格の安さや優れた燃費で毎年100万台以上が売れたが、その後フォード「F150」など大型ピックアップの燃費が向上したことで人気が低下。フォードは11年に小型ピックアップ市場から撤退し、翌12年にはGMも続いた。

 GMはその後に再投入し、15年は7月まで「シボレー・コロラド」と「GMCキャニオン」を計8万8000台以上売り上げている。調査会社オートデータによると、同月までの小型ピックアップ販売は62%増の21万1000台超を記録している。

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