旭化成、イスラエルの医療機器メーカー買収

 旭化成(東京都)はこのほど、医療機器製造の米子会社ゾール・メディカル(ZOLL Medical、マサチューセッツ州)を通じて、イスラエルの医療機器メーカー、キーマ・メディカル・テクノロジーズ(Kyma Medical Technologies)を買収した。製品を増やし、救命救急医療事業を拡大するのが狙いで、買収額は3500万ドル。

 同社ウェブサイトによると、キーマは、高周波を用いて肺水分量の変化を検知・モニターできる技術を独自開発している。これまで心臓を原因とする肺水腫の検知は、患者の体重変化や身体の動き、患者自身による報告といった間接的な観測に頼っていた。

 キーマの機器で水分量を直接計測することで心原性肺水腫の兆候を調べられ、ゾールの心臓遠隔モニタリング技術をさらに充実できるという。

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