FRB内の見解の違いに驚きなし クリーブランド連銀総裁

 クリーブランド連邦準備銀行のメスター総裁は15日、米連邦準備制度理事会(FRB)内で年内の利上げ開始に関する見解が割れているのは、米国の経済指標に軟調さと好調さを示すものが混在していることが原因だと指摘し、「現時点で、いろいろな見解があることに驚きはない」と述べた。ニューヨークでの発言としてロイター通信が伝えた。

 FRBでは、イエレン議長が年内利上げは適切との見方を引き続き示す一方、今週の前半にはブレイナード、タルーロ両理事が相次いで慎重な姿勢を表明。内部で見解が割れているのではないかと市場の注目を集めた。メスタ-総裁は、好調な経済データの中に弱さを示す「逆流」がみえると指摘し、どこに注目するかで利上げ時期に関する考え方も変わってくるとした。

 一方、15日にワシントンで開かれたイベントで、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、FRB内で意見が対立しているとの世間の見方は「誇張されている」と指摘。「私たちはみな、ほぼ同じ考え方に立っている」と述べ、立ち位置に大きな隔たりがあるわけではないと火消しに努めた。(共同)

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