新しい国際物流拠点に米3都市〜CBREの世界調査
- 2015年11月23日
- 米国ビジネス
世界最大の事業用不動産サービス会社CBREはこのほど、向こう10年間に国際貿易ネットワークで重要な役割を果たすようになると見られる世界の20都市を発表し、米国ではフィラデルフィア、マイアミ、シアトルが選定された。
ウォールストリート・ジャーナルによると、米国以外ではドイツのベルリン、オランダのアムステルダム、韓国の釜山、中国の蘇州などが含まれた。これらの新興物流センターは、企業のインフラ投資、貿易促進政策、産業の中心地や消費者が増える地域に直結するといった条件から恩恵を受けており、企業は製造のための供給網や輸送網の拠点としてこうした都市に集まっている。
CBREの米産業調査責任者デイビッド・イーガン氏はこれらの都市について、「大きな輸送拠点、港、工場、消費地の周辺が多く、貨物と人が交わる場所」と説明する。フィラデルフィアからリーハイバレー、ハリスバーグに広がるペンシルベニア州東部の場合、数時間以内で巨大な消費地につながる。
オンラインで買い物をする消費者が増え、注文品が配送センターで取り扱い・出荷される社会では、人口が集中する場所に近いことがますます重要になる。マイアミは大陸南東部の成長都市や産業地帯に向かう商品の入り口に当たるために、港への投資と輸送インフラの拡張が良い時期に行われている。シアトルは、大規模港湾と成熟し洗練されたテクノロジー経済が地域と国際市場をつないでいる。
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