全新車に自動ブレーキ搭載 〜 22年までに、各社が当局と合意

 大手自動車メーカーが、2022年までに米国で売られる新車に緊急自動ブレーキ機能を標準装備することで運輸省と合意した。17日に正式発表される。

 ロイター通信によると、運輸省道路交通安全局(NHTSA)は昨年9月、トヨタ自動車やゼネラル・モーターズ(GM)などメーカー10社と原則合意していた。今回の最終合意には他メーカーも加わり、全社で国内販売車両の99%以上を占める。

 緊急自動ブレーキは、ドライバーが緊急時にブレーキをかけなかったか、ペダルを十分踏み込まなかった場合に車両を自動で減速させ、衝突を回避する仕組み。

 合意によると、マニュアル車など技術的に複雑な車両については時間的猶予が与えられる。

 合意に向けて各社と連携した道路安全保険協会(IIHS)によると、自動ブレーキの導入で衝突事故を最高20%減らせる可能性がある。

 ある調査によると、米国では12年、追突事故で1705人が死亡、54万7000人がけがをした。不注意運転が原因の場合が多いため、車に衝突回避機能が付いていれば事故の約87%が回避または被害を軽減できたと考えられるという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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