シリーズ世界へ! YOLO② 韓国 世界文化遺産をめぐる旅
文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)
- 2010年9月20日
ソウル買う観る食べる
韓流ブームに加え、飛行機ですぐという距離もあって、日本からはお茶でもするような気軽さで韓国に旅行する人が増えている。ソウルは、日本人が好きな「買う・観る・食べる」が充実。
ソウル最大の繁華街、明洞(ミョンドン)は、人気のコスメショップやカフェ、レストランが集まり、夜通しにぎやか。韓国らしいお土産を探すなら、仁寺洞(インサドン)。石畳に沿って、骨董品や伝統工芸品を扱う店が並ぶ。景福宮と昌徳宮の周りには、伝統家屋を修復保存した韓屋街(ハノク)が広がる。坂道や路地を歩いて、ブティックやレストランめぐりを。洒落たギャラリーやバーが多い三清洞(サムチョンドン)は、夜が美しいデートスポット。
1万軒以上の商店がひしめく南大門(ナムデムン)市場は、観光客向けだが、庶民の生活臭も味わえる。ファッション問屋街の東大門(トンデムン)市場は、流行の洋服が安く、24時間営業のファッションビルもあって夜が一番混雑する。
夜遊びにカラオケ、垢スリ、カジノもいいが、ブロードウェー風のエンターテインメントショーも増えている。料理人が繰り広げるパーカッションのステージ「NANTA」、ライブで絵を描く「Drawing Show」が人気。「ストンプ」や「ブルーマン」に似ている。
紅葉の秋がみどころ
KTO観光キャンペーンも
韓国の世界文化遺産を訪ねるなら、秋がよい。9月から11月にかけては、紅葉と澄んだ青空が美しい季節。気温は15度前後と安定。各地でフェスティバルもある。
韓国観光公社(KTO)は、2010年から2012年までを「韓国訪問の年」(Visit Korea Year)と名付け、大々的にキャンペーンを行なっている。海外からの観光客は、毎年800万人。トップは日本人(300万人)で、中国人(200万人)も急増中。一方、アメリカからは70万人とまだ少ない。世界文化遺産は国内8カ所で、本特集で紹介した以外に、ソウル・朝鮮王朝の王陵や、水原(スウォン)の華城など。昌徳宮・秘苑や慶州・南山地区は、エコツーリズムとしても宣伝されている。
KTOのウェブサイト(www.visitkorea.or.kr)には、詳細な観光情報がいっぱい。ショッピングやホテル代が割引になるオンラインクーポンもある。外国人向けに、秋に限り、ソウルと慶州を結ぶ無料シャトルを運行中。11月には、韓国の新幹線KTXがソウル〜慶州間を開通予定で、2時間弱で結ぶ。
アメリカから韓国へは、ロサンゼルスを拠点にアシアナ航空と大韓航空が直行便を飛ばしている。私は今回、アシアナを利用したが、深夜に出て早朝に到着する便は、時間を目いっぱい使えて便利。今年の人気航空会社ランキングで1位になっただけあって、エコノミー席は足下がゆったり、サービスも充実。就寝前のビビンバ、朝食の肉キムチ炒めは美味しかった。機内トイレには使い切りパックのマウスウォッシュがあるので臭いも心配なし。
他社便でも、日本へ里帰りついでに、少額を追加して韓国に数日滞在することは可能だ。旅行代理店や航空各社へ問い合わせを。
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